活法理論 「 対応と対立 」
「 対応と対立 」 です。
対応は 「 同調 」 とほぼ同じ意味ですが、対立と対比させることで
もう一つの意味を持っています。
対立は言葉通り 「 敵対する、反発する 」 ということですが
対応は反発を生まないという意味を持っています。
反発を生まないとは、どういうことか?
指圧なら、無理に圧さないという事につきますね。
指先・手先に力が入ってしまうと、当たった感じも硬くなり
受ける側も気持ち良いものではありません。
それで更に圧していったらどうですか?
これ以上 「 圧してくるな 」 と、反発されてしまいますよね。
まず重要なのが、施術者は手指の力を抜いて柔らかいタッチで触れること。
そこから、押すのではなく触れた部分へ自然と重力が集まってくるように
圧せたら理想的。
ちょっとイメージしづらかったでしょうか?
身体のムダな力を抜く事と、特に 「 伸筋 」 の使い方に慣れる事がポイントで
身体を引き伸ばす力を利用するのです。
身体を重力に逆らって引き伸ばすと、身体全体の重力が
触れている部分に集約されてきます。
押してダメなら引いてみろ … 無理に圧そうとしないで、身体を引き伸ばすことによって
指圧している指に重力を感じる。
このような身体の使い方を会得すれば、施術者自身も重力によって圧されている人に
なりますから、患者さんと 「 同調・同化 」 して反発も生まれにくくなります。
より深くまで圧せるようになりますし、更に、そこから 「 気 」 を透していく事で
より大きな効果を得ようというのが、活法指圧の極意となります。
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対応と対立は、「 気や精神 」 のレベルでも起こります。
カウンセリングでは特に 「 相手と真正面から向き合わない 」 ように
少し位置をずらすことが知られていますが
これも反発を生まない、対立を作らないために行っているものでしょう。
このように患者さんとの間 ( 位置関係 ) を良く考え、施術者が対応する形に
持っていくことが重要ではないでしょうか。
これは言葉がけにも言えることで、言葉も選んで発する必要があります。
まずはどんな場面においても 「 対応する事を心がける 」
そうすれば、良い状態に 「 同調・同化 」 もさせやすくなるはず。
【 活法指圧講座 】 庄田 元 : gen.syhoda
1972年生まれ。伯父佐藤利吉の影響を受け浪越指圧を学ぶ。
その後、教員の道を進む中で碓井流活法「 古式整体 」に出会い
活法の理念に触れながら伯父から受け継いだ指圧の源流が
活法にあることに気付かせられる。
「 活法指圧 」 を世に広めていきたく活動中。
按摩マッサージ指圧師 / 鍼灸マッサージ教員 【 大川学園医療福祉専門学校 】
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