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活法理論 「 対応と対立 」

14 4月 2013 No Comment

対応と対立


指圧をしていく中で、まず必要となる理論が

「 対応と対立 」 です。

対応は 「 同調 」 とほぼ同じ意味ですが、対立と対比させることで
もう一つの意味を持っています。 

対立は言葉通り 「 敵対する、反発する 」 ということですが
対応は反発を生まないという意味を持っています。

反発を生まないとは、どういうことか?


指圧なら、無理に圧さないという事につきますね。
指先・手先に力が入ってしまうと、当たった感じも硬くなり
受ける側も気持ち良いものではありません。

それで更に圧していったらどうですか?
これ以上 「 圧してくるな 」 と、反発されてしまいますよね。

まず重要なのが、施術者は手指の力を抜いて柔らかいタッチで触れること。 
そこから、押すのではなく触れた部分へ自然と重力が集まってくるように
圧せたら理想的。

ちょっとイメージしづらかったでしょうか?

身体のムダな力を抜く事と、特に 「 伸筋 」 の使い方に慣れる事がポイントで
身体を引き伸ばす力を利用するのです。

身体を重力に逆らって引き伸ばすと、身体全体の重力が
触れている部分に集約されてきます。

押してダメなら引いてみろ … 無理に圧そうとしないで、身体を引き伸ばすことによって
指圧している指に重力を感じる。

このような身体の使い方を会得すれば、施術者自身も重力によって圧されている人に
なりますから、患者さんと 「 同調・同化 」 して反発も生まれにくくなります。

より深くまで圧せるようになりますし、更に、そこから 「 気 」 を透していく事で
より大きな効果を得ようというのが、活法指圧の極意となります。


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対応と対立は、「 気や精神 」 のレベルでも起こります。

カウンセリングでは特に 「 相手と真正面から向き合わない 」 ように
少し位置をずらすことが知られていますが

これも反発を生まない、対立を作らないために行っているものでしょう。

このように患者さんとの間 ( 位置関係 ) を良く考え、施術者が対応する形に
持っていくことが重要ではないでしょうか。

これは言葉がけにも言えることで、言葉も選んで発する必要があります。

まずはどんな場面においても 「 対応する事を心がける 」 
そうすれば、良い状態に 「 同調・同化 」 もさせやすくなるはず。



庄田 元【 活法指圧講座 】 庄田 元 : gen.syhoda

1972年生まれ。伯父佐藤利吉の影響を受け浪越指圧を学ぶ。
その後、教員の道を進む中で碓井流活法「 古式整体 」に出会い
活法の理念に触れながら伯父から受け継いだ指圧の源流が
活法にあることに気付かせられる。 

「 活法指圧 」 を世に広めていきたく活動中。


按摩マッサージ指圧師 / 鍼灸マッサージ教員  【 大川学園医療福祉専門学校




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