活法理論 「 形霊 」
古来日本では、物事すべてに霊が宿っており
その作用で世界が成り立っていると考えていました。
霊といっても、お化けや妖怪といったイメージではなく
山や森、河などといったものの神や、自然霊と捉えて
頂けるとよろしいかと思います。
又、この霊にも様々な考え方があり、形なら形霊
言葉なら言霊、音や数なら音霊・数霊といったような具合で
言霊は有名ではないでしょうか。
そして、ここで扱う 「 形霊 」 ですが
人の身体の形にも、それぞれ意味があるという観点から
特に関節の動きを形に当てはめて考えるという
少し狭い範囲で用いたものになります。
どの関節の動きが、どのような形であるかは
・ 肩 ( 腕全体 ) の動きは 「 扇 」
・ 肘や手指は 「 茶筒 」
・ 手首や膝は 「 鼓 」
・ 頚椎や腰椎、股関節は 「 8の字 」
これなら現在の様に西洋医学の解剖学を知っていなくても、イメージしやすいですし
活法の技法の中には、昔ながらの言い伝え方が多く残っています。
そして関節を 「 形霊 」 のかたち通りに動かしていく。
この操法を用いると、楽に動けるようになったり
痛みが消えたりという結果も得られやすい。
このような技術と理論は、口伝で伝えられてきました。
テキストやマニュアルなど無かったのが当然の事だったのです。
また 「 形に宿る 」 という言葉もございます。
形 ( 型 ) の持つ意味を教わり、何回も施術の練習をした結果
本筋を外さず、逃さず、形のもつ意味の理解も深まって
ようやく自分の型へとなっていく。
この行程によってのみ、伝統の技と 「 全てを活かす 」 という
活法の魂も受け継がれていくのだと思います。
【 活法指圧講座 】 庄田 元 : gen.syhoda
1972年生まれ。伯父佐藤利吉の影響を受け浪越指圧を学ぶ。
その後、教員の道を進む中で碓井流活法「 古式整体 」に出会い
活法の理念に触れながら伯父から受け継いだ指圧の源流が
活法にあることに気付かせられる。
「 活法指圧 」 を世に広めていきたく活動中。
按摩マッサージ指圧師 / 鍼灸マッサージ教員 【 大川学園医療福祉専門学校 】
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