活法理論 「 気とは … 」 弐
前回、活法の 「 気の概念 」 について少しお話しました。
気を出す、悪い気にあてられた。 ・・・
はたして 「 気は出したり入れたりするもの 」 でしょうか?
活法は気を用いるにも、皆さんが思い描くイメージとは
少し異なる点があるかもしれません。
活法では、「 気は誘導するものされるもの 」 という考えを持っています。
実際、人間関係などでは 「 なぜか気が合う人、気の合わない 」 人もいます。
これはなぜでしょうか。
雰囲気って言葉がありますね!
目に見えなくともお互いに感じあうからこそ、気の合う・合わないという結果です。
しかし施術の場面なら、皆さんどういたしますか?
その人の調整したいと思う所へ気を集中させるためには、誘導するという考えを
持たなくてはなりません。 もちろん誘導するのは相手の構成力 ( 治癒力 )です。
活方では、気を出そうとか、他からエネルギーをもらうおうという考えが
ありません。 常に自分が起因となって相手のエネルギーを誘導します。
受身であれば、悪い気の影響も考えてしまうかもしれませんね。
また、気にはいくつかの段階があります。
前回説明した気の最初の定義である 「 マイナス電気 」 だけでは
弱っている状態の患者さんの気を良い状態に向けることは難しいでしょう。
自然の摂理で、エネルギーは高い方から低い方に流れるようになっています。
これと同じで、施術者は患者さんよりも高いエネルギーが必要です。
すなわち、気を電気から 「 霊気 」 に高める。
「 霊気 」 と書くと摩訶不思議なものと思われがちですが
活法で考える気というものを理解していくと、自然と認識できるようになってきます。
それには覚えた術理を患者さんへ試しながら、自分の中へ落とし込む体験を通して
身に付けて行くことなんです。
同時に気の修練として、細胞レベルからの活性化を図るのが呼吸法などになります。
どのような変化を与えられるかは活法の術理 ・・・ 同調と同化、対応と対立
思念・想念・観念などの項でお話しますが
術だけ知って理を解らずでは、活法の側面しか見えてきません。
ですから伝統療法普及協会の講座では、活法の術と理の両方を
お伝えさせて頂いています。
人が行動を起こすには何が必要か? ・・・、それは 「 思い 」 です。
何かをしようと思わなければ、何もしない。 そう思いませんか?
今まで気の概念を少し述べてきましたが、突き詰めると 「 気 」 とは
術者本人の 「 観念 」 そのものと捉えることもできます。
観念とは、どんなことがあっても動じない、こうであるという考え。
敷居をまたがねば解らないこともありますが、それが気の世界。
まずは教わった通りに行動してみて、自分のフィルターを通して獲得していくのが
気の調整の第1歩です。
【 活法指圧講座 】 庄田 元 : gen.syhoda
1972年生まれ。伯父佐藤利吉の影響を受け浪越指圧を学ぶ。
その後、教員の道を進む中で碓井流活法「 古式整体 」に出会い
活法の理念に触れながら伯父から受け継いだ指圧の源流が
活法にあることに気付かせられる。
「 活法指圧 」 を世に広めていきたく活動中。
按摩マッサージ指圧師 / 鍼灸マッサージ教員 【 大川学園医療福祉専門学校 】
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