活法理論 「 同調と同化 」
気の作用の一つに「 同調と同化 」 があります。
施術において様々な効果を得る事ができる、その作用とは?
「 気 」 は、もともと誰もが発しているもので、「 気が合う 」
「 気が合わない 」 など、互いに作用しあうのは活法では自然な事と考えています。
この同調と同化の作用を意識して使えば、もう一段高いレベルの治療に
なるのですが「 良くない状態の患者さんを → 良い方向に導く術 」
それが活法ですから、施術者必須のテクニックと言えるでしょう。
簡潔に言えば、相手の状態を 「 こちらの思惑通りに変える作用 」 です。
同調から同化へと導く方法
はじめは相手に対して、自分から同調すること
相手のペースに合わせてあげる事も必要かと思います。
次に、施術者側に同調してもらうのが大切なことで
患者さまから 「 邪気を貰った 」 など
施術者が相手のペースにのまれてしまった ( 同調 ) と、思われる話もございますが
これでは相手に変化は起こせませんね!
ですからこそ 「 気の項 」 で述べた事なのですが、施術者は高いレベルの
エネルギーを持つことを常に自覚する必要があります。
本来、良い方向に導くために施術する訳ですし、相手との相性などあると思いますが
患者さまを選ぶ事はできません。
それなら施術者側に同化して貰いたいと思いませんか!
そこで活法では、まず技法として 「 同調同化 」 の作用を学びます。
すぐできる! 簡単な 「 置き直し 」 の効果!!
施術に入る格好 ( 患者さんが寝た状態や座った状態 ) をまず整えましょう。
さりげなく手や足を軽く持ち上げ、さも姿勢でも正しているかのようにセッティングします。
皆さん、この作法にはどのような意味が含まれていると思われます?
この段取りは身体を通して 「 相手にこれから施術するよ 」 と、相手のペースから
こちらの施術を無意識に受け入れてもらう状態に誘っているのです。
何気ない操作で、「 間を取る 」 。
こちらの思惑通りにペースを運ぶ事ができれば施術の質も当然変わってくるはず!
ほとんどの方は、相手に自分の格好をあわせて施術に入ると思われますが
活法では、患者さんが勝手に寝たような状態に自分の 「 間 」 をあわせる事は
よろしくないと考えます。
勿論、相手を気づかう配慮は必要ですし、サービス業としての施術なら尚更その傾向も
強くなってきていますが、あなたが主導権を持たなければ、ずーっと患者さんの
良くない状態に合わせている事にもなります。
あなたが良い方向に導くのですし、施術者は良い状態に導く為の
支持点になると考えるのが活法。
強引もいけませんし、相手が自然に同調同化してくるのが理想的ですよね!
また、活法は殺法でもありますから、「 間 」 を崩す事も知る事ができますし
講座を進めていけば、段階的に 「 同調・同化 」 の作用を理解していけるのも
醍醐味です。
患者さんから施術者の方に向いて頂く、テクニックとも言えますね。
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そしてもう一つ!
相手を誘導するには 「 言葉がけ 」 がとても大切です。
これは精神術に通じるところですが、言葉は相手の精神に対して
直接に影響を与える力がある。
言霊や音霊など、聞いたことがあるのではないでしょうか?
言葉や音そのものに、意味や力を持っているという考え方ですが
古来から神道や陰陽道、雅楽などにも用いられてきました。
ですから活法の調整は 「 言葉と動作 」 の誘導が欠かせません。
患者さんに何かやってもらう時は、必ず 「 こうして下さい 」 と声をかけ
必ず 「 はい 」 と、返事を頂いてから行動に移すように指導されます。
動作と声がけによって、意識レベルからの同調・同化が始まってくるのです。
さらに同調・同化には、宇宙のエネルギーとの総合調和など、まだまだ広い意味に
繋がっていきますので、機会がありましたらご紹介いたしますが
皆さんも相手から 「 はい 」 と言って貰うには、どうすれば良いか?
工夫されてみると、施術の幅がまたぐっと広がってくると思いますよ。
【 活法指圧講座 】 庄田 元 : gen.syhoda
1972年生まれ。伯父佐藤利吉の影響を受け浪越指圧を学ぶ。
その後、教員の道を進む中で碓井流活法「 古式整体 」に出会い
活法の理念に触れながら伯父から受け継いだ指圧の源流が
活法にあることに気付かせられる。
「 活法指圧 」 を世に広めていきたく活動中。
按摩マッサージ指圧師 / 鍼灸マッサージ教員 【 大川学園医療福祉専門学校 】
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